ハワイ島でもっとも強力なパワースポットと呼ばれているのがマウナケア山の山頂だと思われます。この山にも信仰があります。何かの不思議な力、その存在の有無は僕には分かりません。それは酸欠状態の中で感じるものかもしれませんし、ランニングハイのような継続した運動によるエンドルフィンの噴出によるものかもしれません。
実は僕自身はこのマウナケアのエネルギーを感じる以前に、4200mの頂上付近まで来れたことに感動しています。富士山は山頂まで行くことが出来ませんでした。高山病のためです。鍛えようが無いらしく、ただただ残念に思って、30cm程しか歩幅が無い状態で、一人悔しく下山した思い出があります。何とかリベンジもしたいし、さらに上に行きたいという思いだけでマウナケアまで行きました。
富士山登山時の高山病の原因を考えるのですが、調子の問題とか、そういう事もあるからと言われ、こうだから高山病なのかと決定的なものはわかりませんでした。好日山荘の銀座店では血中酸素濃度を測定してくれる、低圧ルームがあるようです。さすがにここまでのチェックはしませんでしたが。
結果、マウナケアでは高山病にはなりませんでした。若干の手の痺れがあったように思いますが、15分程したころに安定してきて、動悸やめまいなども無く安心して感動したというところです。弾丸登山は危険だということですが、高山病はどちらがなりやすいのかこれまた疑問が残ります。高度を上げる際にオニヅカセンターで30分ほど身体を慣らしました。富士山5合目では2時間くらい慣らしたのですが、オニヅカセンターは高度2800mですので、果たして富士山5合目の2時間の意味があったのかわかりません。マウナケアはクルマで登りました。
ここに来れただけで僕は満足です。これがそのパワースポット的経験ではないかと感じます。今、ここにいる幸せを感じる。こういうことは日常ではなかなか感覚としては無いことです。当たり前に生きることの難しさ。マウナケアは誰もが同じ感覚になるとは思えませんが、何かの気づきを与えてくれるようです。オニヅカセンターから見えるシルバーソードも世界でヒマラヤ、ハレアカラ、マウナケアしか見れない絶滅危惧種なのだそうです。その出会いすら一期一会を感じることと思います。
日が暮れると自分たちの住む銀河が見えます。空を見上げると自分自身の存在の小ささと幸運にも生きていられる満足感が得られるかと思いますよ。
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