アウトレット

ビーナスフォートにアウトレットが出来て、盛況のようです。しかし、もうここで気づいてしまう程のデフレを後押しというわけです。メイカーにとってみれば、これは自分で自分の首をしめることになってしまいそうですね。

アウトレットで売るものは、在庫過多のものを寝かしておくよりは、安く売ってしまおうとかなんですが、基本は値を下げることで売れるというシンプルな考えから来ています。郊外につくって、メイン店から距離を置いて、値段の差額は交通費みたいな言い訳もありましたが、いっそ都内に、作ってしまう方が集客にも当然いいわけです。

70％Offとか驚くかもしれませんが、商品の原価はそれよりも低かったりします。定価との間に、人件費は広告宣伝費、販促費、様々な費用がありますので、これを無くして、安く売ろうと言うわけですから、低価格が根付くと、どうなってしまうか。ご想像のとおりです。ユーザーは安い時期を狙って買うようになるでしょうから、いずれ、通常期にも安いものを投入してくる。どんどん安くなりますね。

そうすると、今度は、メーカーは直営店で売った方が利益が大きくなる、ネット通販で補填したり。ブランド価値がいまいち曖昧な今日この頃には、もう価格は下げざるを得ないかもしれません。メイカーの周りに様々な流通の為のインフラや卸、販売店、そこの従業員の人や、店のディスプレイに関わる人。皆、どんどん削られていくわけです。こうは出来ないかもしれないですが、究極はデルのようになってしまうということでしょうか。最終的には路面店も不要となるかな。

友人達と良く話すんです。なにも無くなりはしないけど、かなり縮小するだろうと。今まで一つの業界で働いてた人が異業種へ移るにしても、行き先が同様な厳しい状況にあります。今、アウトレットで需要が創出されても、全体から見れば寿命を縮めている可能性があるかもしれません。さてここで僕らはどうしようかと思うのです。そのヒントはそのうち。という私もまだ良くわからないのですが。